「25歳はお肌の曲がり角」といわれるように、お肌の老化を感じる瞬間があります。30代に差し掛かる頃に、「なんだかお肌がいつもと違う」と感じる方も多いはずです。じつはそのお肌の曲がり角、お肌のハリや潤いを維持する成分の減少によって引き起こされています。
そこで本記事では、お肌をキレイに保つ成分の役割と、減少するタイミング、そして失われた成分を補い美しくあり続ける方法について解説します。
またエステサロン、フェイシャルサロンの先生、スタッフの皆様に向けて美肌成分を増やせる可能性がある施術とスキンケアアイテムについてもご紹介いたしますので、ぜひメニューを作る際の参考になさってください。
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お肌は表皮と真皮で構成されている
私たちのお肌の表面は表皮といわれています。表皮の表面にあるのが角質。角質には外部の刺激からお肌を守る役割があります。角質の下にあるのは基底層と呼ばれる部位で、表皮の細胞を生成しています。
真皮層にはお肌をふっくらとハリがあるものにするための成分、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が存在しています。さらにそれらの成分を作る繊維芽細胞があるのも真皮層です。
ふっくらとしてお肌を維持する三大成分はエラスチン・コラーゲン・ヒアルロン酸
私たちのお肌をキレイに保つ成分は真皮にあります。真皮とは表皮の下にある組織で、通常は露出していません。真皮には繊維芽細胞と、エラスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸が存在しています。これら細胞や成分は美肌に直結するものばかり。まずはこれらの細胞や成分や役割を解説していきますね。
美肌成分を生成する繊維芽細胞
線維芽細胞とは、真皮に存在する細胞のこと。線維芽細胞は美肌の司令塔ともいわれており、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを生成しています。古くなったエラスチンやコラーゲン、ヒアルロン酸を分解するのも線維芽細胞の役割です。
ベッドのスプリング同士を繋ぐ「エラスチン」
エラスチンはゴムのような弾力がある組織です。ベッドのスプリングのように張り巡らされているコラーゲン同士を繋ぐ役割があります。真皮内の組織の約5%前後がエラスチンです。エラスチンがあることで、お肌はふわふわとした弾力がある状態を保つことができます。
ベッドのスプリング「コラーゲン」
コラーゲンはベッドのスプリングに例えることができます。コラーゲンは真皮のうち70パーセントを占める成分です。ベッドのスプリングのような網目を形成して、真皮中に張り巡らされています。コラーゲンがあることでお肌のハリや弾力が保たれます。
ベッドのスポンジ部分「ヒアルロン酸」
エラスチンとコラーゲンの間を埋めているのがヒアルロン酸です。ゼリーのような形状で弾力があります。ヒアルロン酸の役割は水分を保持すること。お肌の弾力性と柔軟性を保つ役割があります。ヒアルロン酸1gが保水できる水の量は6リットルです。
加齢とともに減少する美肌成分
美肌を維持するために必要な組織は加齢にともなって減少してしまいます。それぞれの組織、成分がどのように減少していくのかを確認してみましょう。
線維芽細胞が美肌成分を生成する能力は40歳で半分程度に
繊維芽細胞が、コラーゲンなどの美肌成分を生成する能力は加齢によって衰えます。0歳を100%とした場合、40歳の時点で50%以下にまで低下してしまいます。繊維芽細胞の機能が低下すると美肌成分の生成量も減りますので、お肌の衰えを感じるようになるのです。
40代で1/3程度になる上に質も低下するエラスチン
エラスチンは20代までは増え続け、急激に減少します。40歳の時点で20歳時の30%程度、50代では20%まで落ち込みます。さらに最新の研究によると40代のエラスチンは伸び等の機能も低下していることがわかっています。
20代後半から大幅に減少するコラーゲン
私たちの皮膚に存在するコラーゲンも加齢によって減少します。0歳時点を100%とすると、20歳で80%強、30歳で40%、50歳には20%を切ってしまうのです。コラーゲンの減少はシワやたるみが発生する原因になり得ます。
60歳でピーク時の1/4になるヒアルロン酸
ヒアルロン酸も、他の成分と同様に歳を経るに従って減少します。30歳で0歳時の65%、50歳で45%で、60歳のピーク時の25%になってしまいます。ヒアルロン酸が減少することで、お肌の保水力が低下して、乾燥肌を招きます。またお肌のたるみやシワが目立つようになってしまいます。
線維芽細胞を活性化させて美肌成分を増やす方法
最後に、エステサロンやフェイシャルサロンの先生、スタッフの皆様に向けて繊維芽細胞を活性化させる方法について解説いたします。
線維芽細胞やエラスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸などの組織・成分は残念ながら加齢によって機能が低下したり、減少したりしてしまいます。これらの変化を放置しておくとお肌の老化や劣化に直結します。ハリ不足やたるみ、シワはメイクだけでキレイにすることが難しい傾向です。したがって、線維芽細胞を活性化させて美肌成分の生成を促すことが美肌への近道といえます。
線維芽細胞の活性化はスキンケアとエステサロンにおける施術でアプローチする必要がある
繊維芽細胞を活性化させると、エラスラスチンやコラーゲン、ヒアルロン酸の生成量がアップすることが明らかになっています。たとえば、火傷等でお肌が傷つくと、線維芽細胞はコラーゲン等を生成して傷を治療しようとします。これは、傷ができたことで線維芽細胞が活性化することによって引き起こされる現象です。
現時点で、線維芽細胞は線維芽細胞を増殖させて移植させることでしか確実に増やすことができません。こちらの方法は美容医療の領域です。エステサロンにおいては、ケガをしたときに繊維芽細胞が活性化する創傷治癒のメカニズムを応用した施術を行えます。また繊維芽細胞の活性化や美肌成分の生成を促すスキンケアアイテムを組み合わせることで、より施術の効果をアップできます。
施術による繊維芽細胞の活性化
一般的にはIPLや光フェイシャル、BBLなどの光を照射することで繊維芽細胞を活性化できるといわれています。エストラボのマシンを導入していただいている場合はLUMIX-A9やLUMIX-A9Xに搭載されているBBL光フェイシャルが効果的です。
これらの施術は光を照射することで、線維芽細胞に刺激を与えてその働きを活性化させる作用があります。とくにBBL光フェイシャルは一度の施術で効果を実感するお客さまが少なくありません。
スキンケアによる繊維芽細胞の活性化
線維芽細胞の活性化に特化した基礎化粧品もあります。たとえば以下の成分は線維芽細胞の活性化や増殖を促進する作用があります。
上皮細胞成長因子:EGF
EGFとはもともと皮膚細胞に存在する成分で、新しい細胞の生産を促成する働きがあります。EGFが配合されている化粧品を使用することで、線維芽細胞が活性化し、エラスチンやコラーゲン、ヒアルロン酸の生成が活性化します。
エストラボのドクターレクラムシリーズ「ナノEGF エッセンス」はEGFだけでなくコラーゲンとヒアルロン酸も配合。2つの成分をナノ化してありますので、お肌への浸透力が高くなっております。
ナノEGFエッセンスが気になる方はこちらのページをご確認ください。
https://est-shop.jp/products/detail/215
線維芽細胞の増殖を促進:プラセンタ
プラセンタは胎盤のこと。胎盤とは赤ちゃんに栄養を届けるための臓器で、妊娠中に作られ赤ちゃんが生まれたあとに剥がれ落ちます。
プラセンタには線維芽細胞を活性化させる働きがあり、古くから美容目的で摂取されていました。また保湿効果や美白効果、炎症を抑える効果や抗酸化作用もあるといわれています。
化粧品やドリンクに使用されるプラセンタは豚か馬由来のものがほとんどです。豚は一度に10頭出産し、年に2回は妊娠するため多くのプラセンタを採取することができます。馬は一度に一頭しか妊娠しない上に、飼育頭数が限られているため馬のプラセンタが配合されたアイテムはそれほど多くはありません。また豚プラセンタよりも馬プラセンタのほうがアミノ酸の配合量が多く、美容効果は高いともいわれています。
エストラボのドクターレクラムシリーズ「プラセンタ100プレミアム」は全成分が馬プラセンタエキスという贅沢仕様。水を加えずにナノ化したプラセンタです。こちらの動画でも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
プラセンタ100プレミアムは以下のリンクから購入いただけます。サロン専売アイテムとなりますので、オーナー様が会員登録手続きをお願いいたします。
https://est-shop.jp/products/detail/536
コラーゲンの生成を促す:ビタミンC
ビタミンCには線維芽細胞を刺激して、コラーゲンの生成を促す作用があることがわかっています。ただしビタミンCはお肌に塗るとすぐに酸化してしまいます。したがって、基礎化粧品に添加する場合は、ビタミンCではなくビタミンC誘導体が使われます。ビタミンC誘導体が含まれる化粧品においては濃度が重要です。一般的には3%以上10%以下であれば効果が実感しやすいといわれており、この範囲内であれば濃度が高ければ高いほどよいとされています。
エストラボではルアンジュ・ド・ボーテシリーズの「VC10エッセンス(美容液)」が人気です。VC10エッセンスには4種類のビタミンC誘導体を10%配合しています。高濃度ながらも低刺激ですので、敏感肌の方も安心してご利用いただけます。
https://est-shop.jp/products/detail/202
線維芽細胞のDNAに働きかける:レチノール
レチノールはビタミンAの主成分です。ビタミンAは人間の体内においてはレチノールとして存在しています。レチノールは、線維芽細胞のDNAに働きかけてコラーゲンやエラスチンの生成を促し、ヒアルロン酸の質をアップする働きがあります。
エストラボのルアンジュドボーテシリーズ(https://est-shop.jp/products/list?category_id=38)には、レチノールの一種であるパルミチン酸レチノールを配合しています。パルミチン酸レチノールは紫外線による光老化を防ぐ働きがあります。
一般的なレチノールとは、レチノール、レチナール、トレチノンの3種類です。これらのレチノールは線維芽細胞を活性化する働きが強いといわれています。
線維芽細胞増殖因子:FGF
FGFは線維芽細胞を増やすよう働きかける因子です。美容医療の領域ではFGFを注射で注入することもあります。FGFが配合された基礎化粧品を塗ることで、線維芽細胞の増殖が期待できます。
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エストラボでは、お客さまのお肌にキレイをもたらすさまざまなマシン施術、店販用化粧品を取り扱っています。線維芽細胞に着目した施術、アイテムも多数ございます。
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