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サロン経営の第一歩はコンセプトの決定から

「エステサロン開業の流れ【前編】」で、開業する際はコンセプトを決めることが大切であるとお伝えしました。そこで今回はエステサロンでのコンセプトの重要性と決め方について解説します。サロンのコンセプトの決め方で悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。

そもそもサロンのコンセプトとは?

まずは「サロンのコンセプトって何? どんなものがコンセプトなの?」という疑問にお答えするためにサロンのコンセプトの意味について解説します。

サロンのコンセプトとは概念や構想のこと

サロンのコンセプトとは、一般企業でいうと企業理念に近い概念です。あなたがお客さまにどのような価値を提供したいのかを見える化したものです。よくコンセプトと聞くとサロンの内装の雰囲気や提供するサービスをイメージしがちですが、それはコンセプトのごく一部。サロンを開業すべきときに決定するコンセプトは、もっと広い概念です。

具体例で解説! サロンのコンセプト

ここまでの説明ですと抽象的すぎてわかりにくいと思いますので、具体的なコンセプトをピックアップしてみました。

  1. お客さまに最上級の癒しと美しさを
  2. 手頃な価格でキレイを届ける
  3. 高い技術とホスピタリティーで最高の美容体験を

こうやって文字にすると、どのようなサロンを目指しているのかがわかりやすいですよね。

どうしてサロンのコンセプトが大切? コンセプトの重要性を解説

サロンのコンセプトが重要な理由は、コンセプトによってターゲットとなるお客様が変わるからです。「こだわりのマシンと化粧品を使って最上級の癒しと美しさを提供する」というコンセプトのサロンでは、「かかる費用よりも結果を大切にする、美容への興味関心が強い人」が想定顧客となるでしょう。バリキャリの女性や、裕福なご家庭の専業主婦、経営者等が考えられます。

「手頃な価格で多くの人にキレイを届けたい」というコンセプトのサロンのお客さまは、学生さんや20代前半の女性が想定できます。

この2つの顧客層は大きく異なります。前者は結果が出る上質な施術やアイテムだけでなくゴージャスで居心地がよい空間や、心地よい接客を求めることでしょう。後者は結果を重視しますが、サロンの雰囲気や接客の質よりも価格で選びます。

最初にコンセプトを決めずに開業をしてしまうと、誰に向かってどんなサービスを提供したいのかはっきりしないサロンになってしまい、結果的にどの層のお客さまにも訴求できません。

6ステップで完成!コンセプトを作る方法

ではさっそくあなたのサロンのコンセプトを決めていきましょう。以下の6つのステップで誰でもかんたんにコンセプトを作ることができます。

ステップ1、事業理念を決める

事業理念とはあなたが考えるサロンのあり方や、存在意義、目的などを明確化したものです。たとえばあなたが最新マシンを使ってフェイシャルサロンを開業して、多くの女性をキレイにしたいとお考えであれば「お客さまに最新・最先端の美容法でキレイを届けること」が事業理念といえます。

ステップ2、経営理念を決める

次はサロンをどのように経営していくのか、そしてどのような姿を目指しているのかを考えます。さきほどの「お客さまに最新・最先端の美容法でキレイを届けること」が事業理念であれば、どうやって事業理念を実現するのかを考えてみましょう。

お客様に最新・最先端の美容法でキレイを届けるためには、つねに新しい美容法や美容機器についての知見を深めておく必要があります。したがって「お客さまにキレイを届けるために、常に知識と技術をブラッシュアップし続けること」が、このサロンの経営理念といえます。

ステップ3、ビジョンを決める

事業理念と経営理念がかたまったら、つぎはビジョンを決めます。ビジョンとは目標のことです。あなたのサロンが1年が、3年後、5年後どのような姿になっていたいのかを考えて、書き出してみましょう。

  • 1年後:固定客を増やして月々の売上を安定させたい
  • 3年後:スタッフとベッド数を増やして多くのお客さまにキレイを届けたい
  • 5年後:複数のエリアに店舗を増やしてキレイな女性をもっと増やししたい

ビジョンはできる限り具体的にしておきましょう。達成したかどうかがわかりやすい目標をおすすめします。「多くのお客さまにキレイを届けたい」だけでは具体性に欠けますが「ベッドの台数を3台にして、多くのお客さまにキレイを届けたい」という目標にすれば、目標に向かって進みやすくなりますよ。

ステップ4、ターゲットの設定

続いてサロンのターゲットとなる見込み客を考えてみましょう。見込み客は「どんな悩みを持つ人、何歳くらいの人なのか」を考えてみるとわかりやすいですよ。

たとえば痩身サロンを開業するケースで考えてみましょう。「痩せたい」と考える人のニーズはバラバラです。

  • 体型には気をつけているけれど、下腹や二の腕などのたるみが気になるから部分痩せしたい
  • 一番痩せているときよりも大幅に増量してしまったから、元の体重に戻したい
  • 食事制限や運動、マッサージ等を組み合わせてキレイに痩せたい
  • 食事制限や運動はしたくないけれど、痩せたい
  • 結婚式までに全体的に引き締めたい
  • 産後太りを解消したい

これらはほんの一例です。「痩せたいな」と思っている人でもどこをどのように、いつまでに痩せたいかは千差万別ですね。

ここに年齢や性別、職業などの属性を付け加えれば見込み客の完成です。具体的な属性はこちら!

  • 年齢
  • 性別
  • 住まい
  • 職場のエリア
  • 年収
  • 未婚か既婚か
  • 家族構成
  • 趣味
  • ライフスタイル
  • ファッション

属性をどこまで設定するのかは、そのエリアの人流や人口によります。都心のターミナル駅の近くで開業するのであれば、潜在顧客が多いため属性を絞り込むことで、特定の層に支持されるサロンになり得ます。たとえばこんな感じです。

「吉祥寺駅近くの商業施設でサービス業に従事する20代から30代の女性。年収は300万円から400万円。部分痩せしたいと考えている。1ヶ月に美容にかけられる費用は1万円から3万円」

一方で、地方都市の住宅地など潜在顧客の数が少ない場合は属性を絞り込みすぎると、該当する属性の潜在顧客が少なく「私には刺さらない」と思われてしまいます。

ステップ5、あなたのサロンのベネフィットを考える

あなたのサロンに通うことでお客さまにどのような利益があるのかを考えましょう。利益のことを英語でベネフィットといいます。ベネフィットには機能的なベネフィットと、情緒的なベネフィットの2種類があります。

機能的なベネフィット(ファンクショナル・ベネフィット)

あなたのサロンが提供するメニューは、お客さまにとってどのようなメリットがあるのかを考えてみましょう。

  • 価格が安い
  • 施術が早い
  • 場所が便利
  • 施術のスキルが他のサロンよりも高い
  • 近隣には導入していない美容機器がある
  • 早朝・深夜に営業をしている

機能的なベネフィットは、さらに具体的にすると◎。たとえばこのような機能的なベネフィットが考えられます。

  • 体験コースが充実していて、初回施術が格安で受けられる
  • 全身脱毛など時間のかかるメニューが、短時間で受けられる
  • 複数回設定のコースの価格が他店より安く、長期的に通える
  • 夜遅い時間まで対応してくれるので、平日仕事帰りに行ける
  • 最寄り駅から近い、あるいは駐車スペースが広く便利

情緒的なベネフィット(エモーショナル・ベネフィット)

情緒的なベネフィットは気分や感覚のことを指します。来店されたお客さまに、一体どのような「気分」や「感覚」、「雰囲気」を味わって欲しいのかを考えてみましょう。情緒的なベネフィットの具体例がこちらです。

  • 1回の施術でキレイになったと実感できる
  • アンチエイジングの効果が絶大で、シワやシミが少なくなったと実感できる
  • 贅沢な化粧品やオイル、アロマの香りで心身共に癒される
  • サロンスタッフとの雑談が楽しくて寛げる、日々の疲れやストレスを解消できる
  • 他店にはない珍しいメニューを体験できるのが嬉しい

ステップ6、行動指針を決める

最後は行動指針を決めましょう。行動指針とはお客さまとスタッフに示すサロンの方向性です。お客さまにお示しするものと、スタッフに提示するものをそれぞれ考えておきましょう。お客さま向けの行動指針の具体例は以下の通りです。

  • 私たちは常に最高の笑顔と最高のおもてなしで、寛ぎの時間と美を提供いたします
  • 私たちは常にお客さま一人一人に最適な提案をし、満足していただけるよう努めます
  • 私たちは常に美のプロとしての身だしなみ、言葉遣い、礼儀作法を徹底いたします
  • 私たちは常に最新の流行やトレンドを意識し、サービスに反映させ、発信してゆきます

最初から複数の行動指針を考える必要はありません。開業前はひとつだけでも大丈夫。「これだけは譲れない」というものをひとつだけ書き出してみましょう。

コンセプトが決まったら次のステップへ!

ここまで完了したら、あなたのサロンのコンセプトは決まっています。サロンが目指す姿やお客さまの属性など、事業計画書を作成する際に必要な情報もかなり出揃っています。

この6つの手順でコンセプトが決まったら、次は美容機器やサロンで使うスキンケアアイテム、店販アイテムを決めたり、サロンの立地を決めたりといった実務的な作業に移りましょう。

エストラボではサロンを開業しようとお考えの皆様を、サロンのコンセプトの決定や立地選びといった段階からお手伝いしています。右も左もわからない状態のお客さまも大歓迎ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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