「美」を提供する脱毛サロンやエステサロンにとって、内装と外装デザインはとても重要です。施術内容、施術効果でお客さまを満足させるのは当たり前のことなのですが、実はそれだけでは十分と言えず、「サロンの雰囲気」もお客さまの「満足感」を構成する大事な要素のひとつなのです。そこで今回は、「サロンの雰囲気」作りを左右する内装と外装についてお伝えしますので、開業準備の際にぜひ参考にしてください。
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内装と外装で「サロンコンセプト」を表現する!
実は、内装と外装には、お客さまに一目であなたの「サロンコンセプト」を伝えることができるという利点があります。逆を言えば、内装と外装に何のこだわりも感じられないようなサロンでは、お客さまに高い満足度を与えることは疎か、お客さまの目を引いたり、お客さまの記憶に残したりすることすら難しくなってしまう、ということ。そのため、「サロンコンセプト」をしっかり決めた上で内装と外装のデザインを考える必要があります。
とにかく第一印象が大事!外装はサロンの顔になる!
外観、エントランス(入口)は、サロンの顔となる重要な部分です。外装によってお客さまは「どんなサロンで、どんなサービスが受けられて、どれくらいの値段なのか」と想像しますし、「入店」というお客さまの行動に大きな影響を与えますので、あなたの“アイデア”や“こだわり”を存分に発揮し、お客さまの期待感が膨らむような外装にしましょう。
外装のNGパターンは、ターゲット層とのミスマッチ。たとえば、裕福層をターゲットにして高価格帯のメニューを提供しようとしているのに、高級感のない外観やエントランスでは集客は見込めません。逆に、主婦層や一般的なOLをターゲットにしておきながらあまりに高級感がありすぎる外観では、入店し難いサロンだとお客さまは感じてしまいます。外観はお客さまが一番最初に目にする部分、エントランスはお客さまとスタッフが初めて接触する場所。お客さまの入店を促し、そして気持ち良く中へ入って施術を受けていただくためには、「ターゲット層」が求めるものをいかに外装で表現できるかが大事なのです。
お客さま視点で考える、外装のポイントとは?
一般的に、お客さまが入店するかどうかを決める際には、3つのポイントをチェックすると言われています。
- 外観、看板、
- エントランスの雰囲気、メニュー
- 店内の様子
お客さまの目に留まりやすい外観、見つけやすい看板は、集客効果を上げるためには必須。特に看板の位置は重要ですので、お客さまの目線を大事にして、目につく場所に設置するようにしましょう。エントランスには看板メニューの説明が書いてあるものを置くことで、「どんなサロンなのか」を分かりやすくお客さまに伝えることができます。また、店内の様子が外から見えやすかったり、金額が分かりやすい看板やメニューの説明があったりすると、お客さまの中に安心感が生まれ、来店促進・入店率アップにつながるでしょう。
マンションの一室や自宅の一室を利用して開業する個人サロンの場合、外から店内の様子が見えるような作りにするのは難しいですが、心配は要りません。その分は看板やエントランスで十分補うことができますので、ご安心くださいね。
内装には「外観とのつながり」が欠かせない!
内装と外装には“つながり”を持たせる必要があります。外観はゴージャスなのに中はチープな印象では、せっかく入店してくださったお客さまをがっかりさせてしまいますからね。統一性のないチグハグな印象にならないよう、壁紙やインテリア、備品等を選ぶようにしましょう。
待合スペース、カウンセリングスペース、施術スペースなど、脱毛・エステサロンはいくつかのスペースに分かれることが多いですが、エントランスを含め、どのスペースにも共通して言えることは、「お客さまがリラックスできること」「清潔感があること」、このふたつが大切だということです。「サロンコンセプト」によって使う素材やインテリアが異なりますので、多種多様な内装イメージ、アイデアがあると思いますが、とにかくお客さまにとって「居心地の良いサロン」であることが大前提。そのことを忘れずに、内装のデザインを考えてくださいね。
お客さま視点だけじゃダメ!内装にはもう一つ大事なことがある!
「サロンコンセプト」に合った素敵な内装で、お客さまに満足していただけたとしても…サロンで働くあなたやスタッフが動きにくかったら意味がありません。スタッフの動きが鈍ったりバタバタしたりしていては、お客さまも気になって落ち着かず、サロンの居心地はたちまち悪くなってしまいます。そのため、スタッフが動きやすいよう「動線」を考えた内装にすることも大事なのです。
「動線」とは、サロン内の人の動きを線で表したもの。お客さま視点の「客動線」とスタッフ視点の「作業動線」、このふたつの動線がなるべく重ならないようにすると、スタッフは働きやすくなり、お客さまは落ち着いて施術を受けることができるでしょう。
「統一性あるデザイン」のサロンが成功するって本当!?
「美」以外にお客さまがサロンに求めるものは様々。あなたのサロンがターゲットとするお客さまが『何を求めているのか?』、それをじっくり考えて内装と外装のデザインを決めれば大丈夫です。今はまだ、デザインと言われてもなかなかイメージが湧かないかもしれませんが、実際そこまで難しく考える必要はありません。先ほど、内装と外装の“つながり”が重要だとお伝えしましたが、これはサロン全体のデザインに関しても言えること。実は、成功サロンによく見られる内装と外装の共通点も「統一性あるデザイン」なのです。
たとえば、「癒し」を感じるサロンの場合、外壁、壁紙、リネン類などをナチュラルカラーやアースカラーにして統一感のある配色に仕上げたり、インテリアをすべて、木、籐、竹などのナチュラル素材を使ったものにしたり、など。「ラグジュアリー感」あふれるサロンなら、高級ホテルをイメージしたデザインで、黒系、茶系、白系の色合いで統一され、シャンデリアなどの豪華な装飾が施されたインテリアが使われているケースが多いです。また、ハワイやインド、バリ、モロッコなどの海外式エステを取り入れているサロンの場合は、壁紙やカーテン、インテリアや雑貨などで、その土地のイメージがお客さまに伝わるようにしています。海外の土地をモチーフにした空間は、「非日常性」や「リゾート感」を出したい場合もおすすめですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。