大手脱毛サロンや脱毛に特化したクリニックの経営不振の噂が聞こえてくる中で、脱毛サロンの開業を考えている方は不安になってしまうのでは?そこで2回にわけて、脱毛サロンの失敗事例をとことん紹介! 失敗の原因が事前にわかっていれば、対策を講じやすいですよね。
脱毛サロンの失敗を恐れている方は、ぜひ参考にしてください。
※前編はこちらから♪
INDEX
60分で全身一周できると聞いていたのに3時間かかる
Bさんのサロンは脱毛専門のサロン。「施術のスピードが速い上に効果が出る」という触れ込みの脱毛機を買って開業したところ施術に時間がかかってしまい、想定の売上を大幅に下回る結果になりました。Bさんの失敗事例と解決策をチェックしてみましょう。
スピードが売りの脱毛機が遅かった! 売上が予想の半分で資金繰りが悪化
Bさんは脱毛サロンを開業するにあたり、スピードがうりの脱毛機をインターネット経由で購入しました。WEBサイトには「全身1周60分」と書いてあったので、「これなら最低でも1日に3回転はできるな」と想定。スタッフを一人雇用して、1日の想定売上は9万円に設定。初月から黒字化する予定でした。
ところが開業してみると全身脱毛の施術に要する時間は3時間。脱毛機メーカーに「話が違うじゃないか」とクレームをいってみても、「サイトに記載してある時間は照射時間だから施術時間じゃない」と言われてしまいます。
結局1人3時間もかかるので、1日の最大回転数は2回で、売上は6万円です。さらに「スピード脱毛」でお客さまを集客していたため、悪い口コミが増えてしまい来店数も思うように伸びません。結局脱毛以外のメニューを取り入れても1日の売上は4万円から5万円。賃料と人件費などの各種経費を支払うと赤字になってしまい、運転資金がどんどん減ってしまいました。
回避策:誠実に対応する営業担当がいる脱毛機メーカーを選ぶこと
Bさんの失敗の原因は脱毛機選びです。サイトに記載してある数字を信じて、施術に時間がかかる脱毛機を買ってしまいました。サイトの情報を信じたBさんに落ち度はありませんが、Bさんがきちんと説明してくれる営業担当から脱毛機を買っていれば、失敗はしなかったでしょう。
「60分で施術できるって本当ですか?」と聞いてみれば、誠実な営業担当は「これは光を照射している時間ですので、実際には着替えやシェービング、ジェルの塗布などの時間がかかります」と回答してもらえたはずです。
営業担当の誠実さは個々の性格によって変わるものの、会社の営業方針が明確になっており社内統制がとれているのであれば、営業担当ごとのばらつきはなくなります。したがって会社の規模で脱毛機メーカーを選べば、不誠実な対応は避けられるでしょう。
脱毛機を販売する会社の規模をみきわめるPoint
・従業員数
・拠点の数
・サポート拠点の数
・直営サロンの数
上記の条件を満たした脱毛機メーカーを選ぶと安心です!
安い脱毛機を買ったら効果がでない上にサポートがなくて詰んだ
つづいてのAさんは、脱毛機選びに失敗したせいでサロン経営に行き詰まってしまいました。Aさんはどんな脱毛機を選んでしまったのでしょうか。
安さ重視で脱毛機を選んでサポートゼロ、この先どうしたら?
Aさんが脱毛サロンを開業するにあたって重視したのはイニシャルコストの安さでした。Aさんは自己資金で開業するために、とにかく初期費用を減らしたいという一心。
150万円〜500万円が相場の業務用脱毛機のなかで、もっとも安い100万円台の脱毛機を選びました。
すると購入してすぐに、脱毛機のトラブルが発生。さらにオープンして数ヶ月たってもお客さまのお肌に変化がなく、「効果をまったく感じられない」と多くのお客さまからクレームが寄せられました。
Aさんは脱毛機のトラブルが発生するたびに営業担当に連絡をとっていましたが、なかなか電話を折り返してもらえず、脱毛機メーカーの本社に電話しても繋がらない状態。トラブルや脱毛効果について聞きたくても話すらできません。まさに「買ったらほったらかし」という状態でした。
Aさんはその脱毛機を使って施術することが怖くなり、新しい脱毛機を買うために資金調達に奔走しているようです。
回避策:脱毛機は買ってからがスタート! 価格ではなく効果とサポート体制で選ぼう
Aさんの失敗は「とにかく安い脱毛機が欲しい」とコストばかりを考えてしまったことが原因で引き起こされました。たしかにイニシャルコストは安いほうがよいのですが、「安かろう悪かろう」では意味がありません。
脱毛サロンを開業するにあたり、脱毛機の選定は重要な要素です。お客さまに足を運んでもらうためにはたしかに効果が出る脱毛機である必要があります。さらに脱毛機にトラブルが発生したときにしっかりと対応してくれる脱毛機メーカーや販売会社から買うべきです。
業務用脱毛機の効果や販売会社の信頼性で比較したい場合はこちらの「【2023年最新】業務用脱毛機を比較するときにチェックすべき12の法則【人気の16機種を徹底比較」を参考にしてください。
メンズ脱毛は男性が痛い上に効果がでなくてフェードアウトしてしまう
市場が拡大しているといわれているメンズ脱毛市場。多くの脱毛サロンオーナーさまがメンズ脱毛メニューをはじめようとしているのでは? ところがメンズ脱毛にも落とし穴が……。
痛くて効果が実感できずに男性客が次々に消える
開業5年目の脱毛サロンを経営するAさんは、常連さんから「夫や同僚が脱毛をしたいといっている」と頻繁に耳にするようになり、男性向けのヒゲ脱毛メニューを追加してみました。
キャンペーンや口コミで男性客の集客は上々。ところが男性たちはとにかく痛がります。ヒゲは太くて黒い上に、男性は女性と比較すると「キレイになるために痛みを我慢する」という経験が少ないのか、痛みをストレートに伝えてくるのです。Aさんは痛がる男性のケアに苦労しました。
その上、3ヶ月程度で男性たちがサロンに通わなくなるばかりか、解約を申し出るようになったのです。話を聞いてみると「3回も痛みを我慢したのに、ヒゲが薄くなったように感じられない」とのこと。たしかに男性のヒゲは効果が出るまでに時間がかかります。
結局Aさんは、男性の解約の申し出を受け入れて、未消化の回数分を返金。男性の脱毛のケアに手間もかけた上に、利益もほとんど得られませんでした。Aさんは「ヒゲ脱毛には手を出すな」と言っています。
回避策:ターゲットを変える場合は脱毛機も見直そう
業務用脱毛機は機種によって、メンズの効果が出にくいものもあります。Aさんのように既存のサロンが新たな客層をターゲットにしたメニューを開始する場合は、「その脱毛機でターゲット層に効果があるのか」と確認することが大切です。新規開業する場合には、将来を見据えて、成人女性だけでなく男性や、シニア層、キッズにも対応できるものを選んでおくと安心ですね。
Aさんもこういった機種から選んでおけば、メンズ向けメニューで失敗することはなかったかもしれません。ヒゲ脱毛メニューを検討している方は、「ヒゲモード」があるものを選びましょう。
スタッフの育成にお金をかけたのにすぐ辞めて教育コストがムダに!
スタッフの育成には時間とお金がかかります。そしてどんなに手塩をかけて育てても、一定の確率でやめてしまいます。Aさんはスタッフの育成にお金をかけて大失敗してしまいました。
丁寧に育てたスタッフが一人前になったとたんに独立……
Aさんは、総合美容サロンを開きたいと夢見ていました。
・マツエク
・フェイシャル
・ネイル
・痩身
・脱毛
このメニューを実現するためにはすべてのスキルを持った人材が必要です。ところがAさんはスキル持ちの人材を雇用する余裕がなかったため、2人の未経験者を雇って教育することに。Aさんにはスキルがありませんので、2人は外部の教育機関で研修を受けます。
最初はそれほどスキルが必要のない脱毛メニューを中心にし、2人のスキルの習得とともに対応メニューを増やしていきました。
スキル習得のためにお金も時間もかかりますし、営業時間も限られていたので、サロンの経営はギリギリ黒字な状態。家賃と教育費と人件費や変動費を支払えばAさんの手元には残りませんでした。
それでも1年が経過する頃には、2人はサロンのメニューとして提供できるクオリティのスキルをマスター! ようやくAさんの構想通りのサロンの営業ができるようになりました。周囲に総合美容サロンがなかったことからサロンは連日盛況。自分の生活費を削ってまでスタッフたちの教育に投資したAさんは、感無量です。
ところがある日、2人のスタッフが独立したいと言い出しました。スタッフの退職をとめることは契約上も労働契約法上もできません。Aさんは大金をかけて教育したスタッフたちを涙ながらに送り出しました。
回避策「誰でもハイレベルの施術を提供できるマシンを導入する」or「スタッフに十分なインセンティブを支払う」
Aさんの失敗を回避する方法は以下の2つです。
高いスキルがなくても高品質の施術を提供できるマシンを導入する
Aさんの悩みを根本的に解決できるのは、マシンをメインとしたメニューの組み立てです。今は脱毛機にもフェイシャルやバストアップ、ヒップケアといった機能が付属しているものがあります。また痩身やピーリングのマシンも販売されています。こういったマシンであれば、スタッフの教育コストは最小限で済みます。未経験者でも1週間もあればお客さまに施術できるレベルになるでしょう。
スタッフに十分なインセンティブを払いキャリアパスを用意する
スキルを習得したスタッフが、独立を検討するのは当然の流れです。独立や他サロンからの引き抜き、転職を防ぐためには十分な報酬が必要不可欠。
出来高に応じたインセンティブを設定しておけば退職するリスクは抑えられます。
またスタッフにキャリアの展望をみせてあげることも退職を防止する方法のひとつ。たとえば「〇〇ちゃんもたくさんお客さんがついているし、2号店を出店して店長を任せようかな」といったお話をすれば、スタッフはAさんのサロンに将来性を見出せたかもしれません。独立するよりも雇用された状態である程度の裁量を持って働きたいと考える人は意外と多いものです。
脱毛サロン開業の一歩を踏み出してみては?
脱毛サロンの失敗事例をみて、「サロンの開業は怖いな」と思いましたか? それとも「失敗事例を多数知ることができたから、成功ルートが見えてきた」と感じましたか?
本記事を読んで、脱毛サロンの開業を本格的に検討したいとお考えの方は、ぜひ脱毛機選びや脱毛サロンの開業エリアの選定にとりかかってみましょう! サロンの成功の秘訣を知りたくなった方には、実例をもとにエストラボのスタッフが総力を上げて取り組んだ「成功の秘訣冊子」をプレゼント中です♪ ぜひ読んでくださいね!