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エステサロン開業の流れ【前編】

エステサロン開業を検討中の方々からの相談で最も多いのが、『何から始めたらよいか分からない』ということ。その不安にお応えすべく、実際に弊社が経営サポートしてきたサロン、及び運営しているサロンの成功体験をもとに、実績と経験に基づいた本物の「サロン開業・経営」のノウハウ、お役立ち情報を惜しみなく公開します。

エステ経験者も未経験者も、これから初めて開業する方も、店舗数拡大を考えている方も、そして現在美容室やまつ毛エクステサロンなどエステ以外の美容業に携わっている方々にも必ずお役に立てる実践的なものとなります。サロンの開業、独立、経営を確実に成功させるためにご活用ください。

それではまず始めに、サロンを開業するにあたって準備しなければならないこと、考えなければならないことなど、最低限の必須事項を簡単にご説明しましょう。

サロンコンセプトの考案

なぜエステサロンを開業するのか、どのようなサロンを作り、どのようなサービスを提供するのか、またどのようなお客さまを対象とするのか、など。開業するには事前にそうした「サロンコンセプト」を考えなくてはなりません。

コンセプトとは、サロンを経営していく上での基本的な考え方や姿勢、そしてあなたのサロンがお客さまへ提供する価値のこと。その中にはサロンのイメージやテーマも含まれます。明確なコンセプトを決めることができれば事業計画をしっかりと立てることができますし、あなた自身の夢や目標の実現にも近づきますので、真剣に、そして楽しみながら考えてみてください。

商圏調査・分析の実施

開業する場合、出店エリアの特徴や競合などを的確に把握するために、事前の商圏調査とその分析は必須です。「商圏調査・分析」は、あなたが考えているサロンコンセプトと合っているエリアなのか、また同じようなコンセプトを持つサロンが近くにないか、などを確認する大切な作業。開業計画はもちろん、開業後の集客やコンセプト実現にも大きく影響します。成功サロンにするための重要な鍵となりますので、しっかりと調査・分析をして経営の戦略を立てましょう。

サロン業態・形態の決定

今このサイトを見ているということは、すでに「業種」はエステ業と決まっているはず。では、一体どのような「業態」のサロンを、どのような「形態」で行っていきたいのでしょう?総合エステなのか、あるいは脱毛や痩身を専門とするサロンなのか。

業態とは、エステサービスをどのような売り方でお客さまに提供するのか、ということです。それが決まれば、次はサロンの開業形態を考えましょう。店舗を構えるのか、自宅やマンションの一室を利用するのか、あるいは他の形態にするのか。他業種との共同開業という選択もありますので、「商圏調査・分析」の結果をもとに、あなたが考えたサロンコンセプトと開業資金に合ったサロン業態・形態を考えてみてください。

事業計画書の作成

事業計画書は「成功へ向けた設計プラン」。サロンを開業し、維持、成長、繁栄させていくために必要なものです。サロンコンセプトを具体的な数字に落とし込むことで、「どれくらい儲けたいのか」など、目標をより明確に設定することができますし、「開業資金や運転資金はどれくらい必要なのか」など、目標を達成するための数字もみえてくるでしょう。

また、開業にあたって融資を受けることを検討している場合、事業計画書は金融機関に提出する必要書類としても大切な役割を持ちます。公的な助成金や補助金の申請にも必要となりますので、できる限り綿密な事業計画書を作成してください。

資金準備(融資・助成金・補助金等の申し込み)

開業にあたって、自己資金で足りない分は融資を受ける必要があります。「どこで」「いくら」借りるのか、など。融資を受ける際は、金融機関や金額を真剣に検討しなければなりません。

また、条件に合い、所定の手続きをすれば国から返済不要な助成金や補助金を受給することも可能です。しっかりと制度を理解して、積極的に公的資金を活用しましょう。

不動産契約・店舗設計

店舗やマンションの一室を借りてサロンを開業する場合には、「不動産賃貸借契約」を締結しなければなりません。コストが抑えられるというメリットがあるため、近年ではマンションの一室でエステやネイル、まつ毛エクステなどのサロンを開業するケースが非常に増えています。しかし、住居用のマンションでは、不特定多数の来客がある店舗利用は断られてしまうことがあります。借りた後に契約解除されたり、開業後にトラブルが起きてしまわぬよう、必ず「サロン開業可」の物件を探しましょう。

配管や配電設備が整っていない場合は工事業者に依頼しなければなりませんので、物件確認時にその点はしっかり確認することをお忘れなく。もし必要であれば店舗設計デザイン・内装工事を専門業者に依頼してください。

ここまで準備できれば、開業まであと少し。この続きは次回、「エステサロン開業の流れ【後編】」でご紹介しますので、ぜひそちらをご確認ください。

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