美容系のサロンを開業するときは、「どんな種類のサロンがいいのかな」と悩みますね。そもそもどんなサロンがあるのか、どんなことをするのかわからないことも多いのでは? そこで今回は美容系のサロンを経営、開業しようとしている方に向けて、サロンの種類・業態について解説します。それぞれのサロンのメリットやデメリットもまとめてありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
INDEX
サロンの種類・業態リスト|ここを読めば全部わかる!
エステサロンには痩身サロンやフェイシャルサロンなどさまざまな種類があります。これらの種類のことを業態と呼ぶこともあります。まずはどんな種類があるのかをチェックしておきましょう。代表的なサロンの種類とサービス内容を表形式で紹介しますね!
サロンの種類 | サービス内容 |
フェイシャルサロン | 小顔や美顔などフェイシャルのメニューをメインで提供する。マシンメインのサロンもあればオールハンドがメインのものも |
脱毛サロン | 脱毛を中心に提供するサロン。メンズ脱毛に特化したメンズ脱毛サロンや子どもの脱毛 専門のキッズ脱毛サロンなどもある |
痩身サロン | 痩せたい人をターゲットにしたサロン。キャビテーション、電磁パルス痩身や脂肪冷却マシンなどマシンを用いた痩身サロンやオールハンドのサロンもある |
リラクゼーションサロン | オイルマッサージやリンパマッサージ、アロママッサージ等を提供する。美容だけでなく疲労回復を目的としているサロンもある |
ネイルサロン | ネイルケアを目的にしたサロン。爪を含めた指先のケアとネイルの塗布を行う |
マツエクサロン | まつ毛エクステを装着することを目的にしたサロン |
トータルビューティーサロン | 複数の種類のメニューを提供する美容サロン。フェイシャルと痩身と脱毛など。お客さまのニーズに応じて新しくメニューを追加していき、トータルビューティーサロン化するケースも多い |
美容系のサロンはどれもキレイになることが目的のものばかり。キレイにする部位によって名前が変わります。あなたがどんなサービスを提供したいのかを考えてみましょう。
どうやってサロンの種類を選べばよい? スキルとニーズで分析!
サロンの種類がわかっても、どのサロンを開業すべきかわからない方も多いのでは? そこでサロンの種類別のスタッフに求められるスキルと、お客さまのニーズについて解説します。
サロンの種類別! 施術に求められるスキルの難易度
まずは施術の難易度の高さをチェックしてみましょう。とくに未経験の方は技術の習得が簡単なものを選びたいですね! 星が多ければ難易度が高く、星が少ないものは難易度が低めです。
サロンの種類 | スキルの難易度 | 求められるスキルの特徴 |
フェイシャルサロン | ★★★★☆ | ハンドのスキルとマシンのスキルが求められる。お肌だけでなく化粧品の知識も必要 |
脱毛サロン | ★★☆☆☆ | サロンの中ではもっとも難易度は低い。2週間程度の練習で習得が可能 |
痩身サロン | ★★☆☆☆〜★★★★☆ | ハンドのみは範囲度が高い。マシンのみなら難易度は低め |
リラクゼーションサロン | ★★★☆☆ | 知識と体力が必要。施術の難易度はフェイシャルや痩身よりは低い |
ネイルサロン | ★★★★☆ | センスとスキルの両方が求められる。一人前になるまでに数年かかることも |
マツエクサロン | ★★★☆☆ | 手先の器用さと集中力が必要。スピードも求められる |
トータルビューティーサロン | ★★★★★ | メニューの組み合わせにもよるがもっとも難易度は高い。スキルにむらがあると顧客満足度が低くなる |
難易度の低さで選ぶなら脱毛サロンです。脱毛サロンは業務用脱毛機を使って光を照射する仕組みですので、施術者に高度なスキルは必要ありません。未経験者に向いているサロンです。まずは脱毛でスタートして、フェイシャルや痩身のマシンを追加する先生もいらっしゃいます。
もっとも難易度が高いのはトータルビューティーサロン。ひとりで複数のスキルを身につける必要があります。しかし、すべてのメニューでお客さまにご満足いただければお客さまを強力にグリップできるサロンです。「脱毛が終わったら今度は痩身が気になる」といった果てしないお客さまのニーズに寄り添えます。
サロンの種類別! お客さまのニーズ
サロンを選ぶときは市場のニーズも知っておきましょう。ここではホットペッパービューティーのデータブックから過去1年間の各サロンの利用率をご紹介します。ここでは参考として美容室の利用率もご紹介しますね。
サロンの種類 | 過去1年間の利用率(2023年6月時点) |
美容室 | 80.3% |
フェイシャルサロン | 6.8% |
脱毛サロン | 7.7% |
痩身サロン | 5.0% |
リラクゼーションサロン(着衣) | 11.8% |
リラクゼーションサロン(脱衣) | 5.6% |
ネイルサロン | 8.3% |
マツエクサロンを含むアイビューティーサロン | 8.4% |
出典:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミーhttps://hba.beauty.hotpepper.jp/search_databook/
お客さまの利用率で比較すると、美容室を除けば衣服を着たままで施術するリラクゼーションサロンがもっともニーズがあるといえます。ただ着衣のリラクゼーションサロンは美容というよりも疲労回復やこりの解消といった目的が多く、美容サロンの開業を検討している方にとっては少し方向性がずれるかもしれません。
美容に特化してみると、ネイルサロンとアイビューティーサロンのニーズが高いことがわかります。どちらも多くの女性がメイクの一環として利用することが多いサロンです。
お客さま自身がキレイになるタイプのサロンの中でもっとも需要が高いのは脱毛サロンです。脱毛は2、30代の女性を中心として身だしなみとして認識されており、依然ニーズが高い状態が続いています。
種類が決まったらサロンの形態を選ぼう!
業態が決定したら、次はどんな形態で開業するのかを決めなければなりません。個人サロンや小規模サロンの場合、開業資金がなるべく少なく済む形態での開業をおすすめします。ここではサロンの形態別のメリット・デメリットや、理想の働き方別の営業形態をご紹介します。
サロンの営業形態とそれぞれのメリット・デメリット
サロンの形態は大きく分けて以下の4つ。それぞれのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
営業の形態 | メリット | デメリット |
自宅で開業 | ・家賃等の経費を大幅に削減できる・家事と子育ての両立がしやすい・通勤時間がほぼゼロ | ・仕事とプライベートの線引きが曖昧になりやすい・サロンのお客さまの動線と家族の動線の分離が難しい・お客さま専用のトイレ等の増築が必要になることも・男性客に自宅の住所を絵知られることになる |
賃貸マンションで開業 | ・テナントよりも保証金が安い・プライベートと仕事を明確に分離できる・駅近や繁華街など、立地がよければ路面店と同程度の集客が見込める | ・サロンを開業できない物件もある・大きな目立つ看板を設置できない・飛び込み客の来店は期待できない |
テナントで開業 | ・飛び込み客が期待できる・サロンの存在を認知してもらいやすいので集客しやすい・内装や外装にこだわって理想のサロンを作ることができる・スタッフの増員やベッドの増床等、事業の拡大も狙える | ・保証金や外装内装費などの開業資金が高額になる・家賃が他の形態よりも高額になりやすい・高額な開業資金や家賃を回収するために高い収益を上げ続ける必要がある |
スポーツジム、温浴施設、ホテル、美容室などの商業施設内で開業 | ・テナントを借りるよりも初期費用が少額で済む・商業施設に集客力があるため一定の新規顧客が見込める・商業施設にあることでサロンの認知度が上がり、集客費用が少額で済むことも | 契約内容によっては内装デザインに制限がかかる業務委託契約の形態をとるケースも売上によっては解約を求められることがある商業施設の顧客層とサロンの顧客層が合わないことがある |
エステサロン、脱毛サロンなどのサロンの営業形態はさまざまで、「この営業形態なら完璧!」というものはありません。初期費用や運転資金が少額で済む自宅や賃貸マンションでの開業は集客に難があります。サロンの認知度が比較的高く飛び込み客も期待できるテナントでの開業は、開業資金が高額です。
理想の働き方別! サロンの営業形態
どの形態で開業しようかと悩んでいる方はご自身が重視したいことを考えてみましょう。
家族との時間や働きやすさを重視したい方
自宅での開業や自宅近くでの賃貸マンションでの開業がおすすめです。自宅で開業をすると出勤時間ゼロで効率よく働けますし、予約の空き時間に家事をすませることもできます。仕事とプライベートをはっきりわけたいけれど、それほど仕事に時間をとられたくないという方は、自宅近くの賃貸マンションでの開業をおすすめします。
しっかり稼ぎ、将来的には規模を拡大したい
収益や事業規模の拡大を目指し、サロン経営にフルコミットしたい方はテナントや商業施設での開業をおすすめします。テナントは初期費用が高額で難しい方でも、商業施設であればテナントほどの初期費用はかかりません。
小さくスタートして大きくしたい
「ゆくゆくはサロンの規模を大きくしたいけれど、手元の資金が少ないのでまずは小さくスタートしたい」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。そんな方にはスモールスタートをおすすめします。自宅や賃貸マンションなど、初期費用が少額で済む方法で開業し、固定客が増えてある程度資金が貯まってから、テナントや商業施設への進出を検討してみましょう。小規模サロンでの経営ノウハウも蓄積されているかと思いますので、開業準備から集客までスムーズに進みます。
エストラボでは多くのお客さまのサロン開業をお手伝いしてきました。こちらの記事私たち、脱毛サロンを開業して夢をかなえましたではお客さまの開業のきっかけや現在の状況についてインタビューしております。ぜひチェックしてくださいね!
サロンの種類や営業形態の決定はあなたのサロン人生に大きく影響します
「お客さまのニーズは何なのか?」「儲かる業態は何なのか?」「集客力がある形態は何なのか?」など、サロンの業態や形態を考える際には、いろんなことが頭をよぎると思います。そこで大切なのは、あなたが用意できる資金や目標とするサロンのスタイルによって、サロンの種類や営業形態を決めることです。
エストラボでは脱毛サロン、痩身サロン、フェイシャルサロンを開業するための美容機器や店販アイテムを取り揃えています。「サロンの種類が決まらない! 営業形態で悩んでいる!」 という方はまずはお気軽にご相談ください。お客さまが理想とするサロンや現時点でのニーズについてしっかりと伺った上で、お客さまと一緒にサロンの種類や形態について考えてまいります。