脱毛サロン、エステサロンなど美容関連の市場規模が年々増加していることもあり、美容系サロンの開業を検討している方が数多くいらっしゃいます。ホットペッパービューティーが発表している美容消費係数(家計における美容系出費の割合)は、2022年から増加中。
「子育てをしながら働きたいから美容業界で起業したいな」
「キャリアアップのために独立してみたいな」
「美容業界に興味があるんだけど、どれを選んだらよいの?」
「飲食店のリスクヘッジとしてエステサロン、脱毛サロンを検討している」
エストラボにも、このような動機で脱毛サロンの開業を希望する方からのお問合せが数多く舞い込んでいるんですよ。
そこで今回は成長市場である美容業界での開業を目指している方に向けて、脱毛サロンやエステサロンを開業、経営して成功するコツについてお届けします。2024年の美容トレンドやユーザーニーズを踏まえた最新の内容を盛り込みましたので、ぜひお見逃しなく!
【出典:ホットペッパービューティーアカデミー(https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/consumption/55228/)】
INDEX
エステサロン・脱毛サロンは儲かりやすい? 利益が出る仕組みとは
エステサロンや脱毛サロンは他の業種よりも儲かりやすい業種といえます。
ビジネスで利益が出るしくみはとってもシンプル。
売上から各種経費を差し引いたものが利益です。経費とは人件費や原材料費、家賃や光熱費、広告宣伝費などなど。経費の割合が高いと利益が少なくなってしまいます。
1ヶ月の売上が1000万円で経費の総額が900万円であれば利益は100万円です。
1ヶ月の売上が500万円で経費の総額が400万円であれば利益は100万円となります。
ビジネスは少ない経費で高い売上を得られると、儲かるんですね!売上に対する利益の割合のことを「利益率」といいます。
脱毛サロンやエステサロンの利益率の平均は15%といわれています。食店の利益率が10%、製造業は3.4%、小売業は2.8%といわれていますので美容系サロンの利益率は比較的高いですね!
エステサロン・脱毛サロン経営を成功させるコツその1は開業の立地
エステサロン・脱毛サロン経営を成功させる要素の一つが開業の立地です。
脱毛サロンの立地についてはこちらの「脱毛サロンの成功は『立地』が鍵? サロン経営と立地の関係と最適な選び方を解説」で解説していますので、本記事では要約をお届け!
ターゲットに合わせた立地を選ぶ
脱毛サロンやエステサロンを開業するときにターゲットをおおまかに決めていると思います。そのターゲットに合わせて立地を決めるとよいですよ。
ターゲット | ターゲットに合った立地 |
首都圏の社会人 | オフィス街やターミナル駅の駅徒歩5分以内 |
地方都市のオフィスワーカーや学生 | 主要駅徒歩5分以内or大型ショッピングモール |
都心の学生 | 大学or学生が多く住む町の駅近5分以内 |
ママやキッズ | 郊外の住宅密集地 |
これだけが正解というわけではありません。車移動がメインのエリアは幹線道路沿いや郊外の商業施設が密集しているエリアもおすすめです。ご自身が開業を予定しているエリアの中で、人が集まりやすい場所、アクセスしやすい場所を選びましょう。
美容ポータルサイトで競合を調べる
つぎは競合の調査です。美容系サロンであればホットペッパービューティーがおすすめです。開業予定エリアの地名でサロンを検索してみると競合の多さがわかります。
競合サロンが多く、顧客の奪い合いになりそうであればエリアの変更も検討しましょう。
すでに立地が確定しているならターゲットの逆算を
自宅で開業する場合や、他の事業と並行して開業する場合、すでに立地が確定していることもあるかと思います。そんなときは、あなたのサロンの場所からターゲットを逆算してみましょう。そのエリアに多い属性をターゲットにしてもよいですし、希少性を目指してもオッケーです。
自宅サロンでの開業を検討している方は「脱毛サロン・エステサロンは自宅でも開業できる!」を参考にしてくださいね。自宅サロンを開業するまでにやるべきことや自宅サロンのメリットを丁寧にまとめてあります。
脱毛サロン/エステサロン経営における成功のコツその2は集客
脱毛サロン/エステサロンでお客さまを集める方法の中でも、効果が出やすいものがチラシ配布とWeb広告です。脱毛サロン/エステサロンの集客方法については「【脱毛サロンの集客方法10選】脱毛サロン経営を成功させるには集客を極めるべき!」で詳しく説明してありますので、ぜひ後ほど目を通してくださいね。ここではエッセンスだけお伝えします!
チラシのポスティング
チラシの一般的な反響率は0.01%から0.3%です。1万枚配布すると1人〜30人ほど予約があると考えてよいでしょう。チラシの作成から配布までを業者に依頼した場合のコストは1枚あたり5円から10円ですので、最大10万円で1人〜30人の新規来店が見込める計算です。お客様が6人来店して3人が20万円のコースを契約した場合の売上は60万円。広告費や各種経費を支払っても十分に利益を得られます。
Web広告
Web広告は大きく分けると、SNS広告とリスティング広告に分類できます。
SNS広告とは、InstagramやX(Twitter)、YouTubeなどに配信する広告のことです。SNS広告は数千円からスタートできますし、地域や年齢・性別などでターゲットを絞ることができます。美容系のサロンであればInstagramでの配信がおすすめです。
リスティング広告
リスティング広告とは特定のキーワードを検索したときに、検索エンジンの上位や目立つ場所に自社のサイトを表示させる広告です。たとえば「脱毛サロン 吉祥寺」と検索すると「スポンサー」と記載された検索結果が表示されるかと思います。これがリスティング広告を出稿しているサイトです。
リスティング広告のメリットは、お客様を獲得できた実績に応じて支払いが発生すること。成果が出なかったら広告料を支払う必要はありません。
ポータルサイトへの課金
ホットペッパービューティーの調査によると60%から70%程度のお客さまがフェイシャル、ボディ/痩身、脱毛の予約をインターネット経由で行っています。インターネットでの予約方法は、LINEやInstagramなどのSNS、サロンの公式サイト、美容ポータルサイトなど様々です。サロンを開業するにあたってはメジャーな予約方法はすべて用意しておくことをおすすめします。確実に開設しておきたいのがホットペッパービューティーなどの有名な美容ポータルサイトのサロンページです。月額料金は発生しますが、ユーザーに見つけてもらえる確率が格段にアップします。
ホットペッパービューティーなどのポータルサイトでの新規予約を獲得する手法についてはこちらの「集客力に差をつけるのは魅力的なクーポン! 訴求力抜群のクーポン用キャッチコピーを作るコツ」で解説しています。気になる方はぜひ目を通してくださいね。
脱毛サロン/エステサロン経営における成功のコツその③業務用脱毛器や美容機器選び
脱毛サロンやエステサロンの成功を決める重要な要素が脱毛機器や美容機器です。
キレイになるためにはたしかな効果がでる質が高い業務用脱毛器と美容機器を選ぶ必要があります。ここでは脱毛器と美容機器の選び方をカンタンに解説します。
脱毛機器/美容機器選びのポイント①マシンの効果
脱毛機器/美容機器を選ぶポイントはマシンの効果です。脱毛であれば様々な毛質に効果が出ることは必須。フェイシャルや痩身であればお客さまが効果を実感できることが求められます。
海外から格安で脱毛機器や美容機器を購入することができるため、効果がでにくいマシンも多数出回っています。安かろう悪かろうでは、お客さまにご満足いただけませんので確実に効果が出ることがわかっている機器を選びましょう。
脱毛機器、美容機器の詳しい方法については以下の記事もチェックしてくださいね。
【2024年最新】業務用脱毛機を比較するときにチェックすべき12の法則
【2024年】脂肪冷却マシンの選び方決定版!【クリニック&サロンの先生向け】
2023年決定版! 業務用痩身機器の種類と選び方とは? 徹底比較!
脱毛機器/美容機器選びのポイント②アフターフォローの充実度
業務用脱毛器や美容機器は精密機械です。毎日使っていれば数年に一度は不具合が生じます。そんなときに、修理や代替機の用意といった対応をすぐにしてくれるメーカーの脱毛機器や美容機器を選びましょう。
また、業務用脱毛器や美容機器は買ってからがスタートです。効果的な施術方法を習得し、また最新のトレンドにあわせた手技を身に着ける必要があります。
脱毛器や美容機器メーカーを選ぶときは、技能講習の有無もチェックしておきましょう。導入時だけでなく、開業後もきめ細かな指導メニューを展開しているメーカーの美容機器等が望ましいです。
【エストラボで実施しているセミナーの一例】
脱毛サロン/エステサロン経営における成功のコツその4はカウンセリング
来店していただいたお客さまに契約していただくことで売上が作れます。契約していただくために必要なものがカウンセリングです。
契約率をアップすれば売上が激変する
カウンセリングで契約率がアップすれば売上も向上します。
月間集客数が50人、顧客単価が20万円で契約率が20%のとき月間売上は200万円です。
ですが契約率が50%になれば売上は500万円になります。同じ集客コストで、劇的に売上をアップできますよね!
カウンセリング成功のコツ
カウンセリングでの契約率をアップさせるコツはたくさんありますので、現場で役に立つのをピックアップしました。
お客さまの好感度をあげる
人間は好きになったら購入しやすくなるという特徴があります。したがってまずはカウンセリングであなたの好感度をアップする必要があります。具体的にはこんな行動が好感度アップに効果的です。
・元気よく笑顔で話すこと
・あなたがお客さまに興味があることを示すこと
・お客さまを褒めること
この3つを徹底すると、お客さまからの好感を得やすくなります。
カウンセリングのコツについては「現役エステティシャン直伝! カウンセリングのポイント【アイスブレイク・ヒアリング・説明編】」でも詳しくお話しています。
お客さまにお茶プラスアルファのサービスをする
人間は他者からプレゼントを受け取ると、お返しをしなくてはという気持ちになるものです。プレゼントを受け取ることで、相手の依頼を断りにくくなることも広く知られています。ファストフード店の入り口で安価なキーホルダーを配布したところ、顧客の購入単価が20%以上アップしたという調査結果からもわかるように、人は何かを受け取ると無意識のうちにお返しをしてしまいます。
この心理を活用して、お客さまにプレゼントをしてみましょう。
来店時のお茶やコーヒーのサービスは、美容系サロンでも一般化しておりお客さまに「プレゼントしてもらった」と思われにくいものです。飲み物にプラスして、上品なお菓子や化粧品のサンプルをお渡しすることをおすすめします。
コース契約をおすすめする
エステサロンや脱毛サロンでは都度払い、コース契約の2通りの契約方法があります。都度払いは、サロンに通うたびに料金を支払う方法です。
コース契約とは「全身脱毛10回コース」「フェイシャルエステ20回コース」といった回数をあらかじめ決めておき、まとめて料金を支払うものです。
エステサロンや脱毛サロンは通い続けることで効果がでます。都度払いでも何度も通っていただければお客さまはキレイになっていくのですが、なかなか継続が難しく途中で離脱してしまう方が多い傾向です。
しかしコース契約であればお客さまは回数を消化するまで通い、効果を実感できます。
多くのエステサロン、脱毛サロンのオーナーさまがコース契約を導入することで成功していますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
エストラボではエステサロンのオーナー・先生向けにカウンセリングのコツをさまざまな媒体で配信中です。カウンセリングスキルをアップしたい方はぜひチェックしてくださいね♪
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今回は、脱毛サロンやエステサロンの開業を検討している方、経営を成功させたい方に向けて成功のコツをお届けしました。
この記事を読んで、脱毛サロンを開業したいなと思った方は、ぜひ一歩を踏み出して「サロン開業の教科書」を読んでみてくださいね。かわいいイラスト満載でわかりやすく説明しています。バナーをタップすると簡単お問い合わせフォームにジャンプします♪